2019年12月22日日曜日

金平成園・母屋の建築美

 黒石の国指定名勝・金平成園の母屋に初めて入った。
国指定名勝に指定されているのは庭園であって、母屋などは指定はされていないと思う。庭園の作者はわかっているが母屋などの棟梁は誰なのか?
仏間にある金の襖に描かれた絵は弘前出身の日本画家「野沢如洋」の作。野沢如洋は弘前藩士の子。明治の頃は弘前一の
画家と言われた。特に馬を描くことを得意とし「馬の如洋」
とも言われた。この金の襖に描かれているのは鶴の一生。
右上の欄間の透彫りに注目
これも野沢如洋の水墨画の竹の図
この欄間の透かし彫りの芸の細やかさには驚かされる。
和風建築の粋を集めた欄間。弘前でも純和風建築がどんどん減って、元寺町の翠明荘(元五九銀行頭取、高屋氏別宅)ぐらいか?翠明荘には富士山の欄間があるが芸の細かさにおいてこれにはおよびがつかない。
天井に取り付けられたレトロモダンの照明と欄間が面白い取り組みです。




黒石の名勝「金平成園」雪の庭園をめでる

 今年の弘前は雪が少ない様子だが、一昨日、久しぶりに10センチばかリ降った。東奥日報に黒石の金平成園の雪の様子が報道されていたので、見物に行った。
金平成園は、江戸時代末期から近代にかけて津軽地方で作庭された「大石武学流」の庭園の1つである。長い塀により堅く守られている。
端正な母屋の正面玄関。ボランテアガイドの案内で進む。
この建物と庭は、津軽地方の政治家であり、実業家であった
加藤治宇兵衛が明治25年から10年の歳月をかけて完成したもの。
この庭園は春、夏、秋と期間限定で公開しているが、母屋の中に入ったことは無かった。冬は雪のため庭に出ることが出来ないため、母屋の中で優雅なガラス窓越しに、雪の名庭を鑑賞することが出来る。たたみの廊下に敷いた座布団に座り、お茶を飲み落雁を戴く。
明治期に作られた窓ガラスは今はめったに見ることが出来ない。ガラスも少しゆがんだりしているがそれが外の景色をやさしく写し出す。
窓枠はけして景色の邪魔をしない。かえって寒い景色も清純に温かい気持ちになる。
金平成園の3日間限定の冬景色でした。

黒石散歩〈中町こみせ通り)

 昨日、黒石の名勝「金平成園」が冬季の公開をしているとのことなので、久しぶりに黒石に出かけた。黒石は恩師やさんきゅう会の仲間もかっては弘前へ通学していた、懐かしの町である。
雪国ならではの「こみせ」はかっては弘前の土手町などにあったが、今ではほとんどがアーケードに衣替えしている。
 その姿が黒石では大事に保存されている。
ここを歩くと昔にタイムスリップしたような懐かしい気持ちになる。
重要文化財「高橋家住宅」高橋家は代々黒石藩御用達の商家であった。宝暦5年(1755年)に現在の住宅を買ったと言われている。道路からの雪から通路を守っている、柱の下板は「しとみ・蔀」と言います。古典によく出てきます。
この通りは藩政時代からの造酒屋が多い。市文化財「鳴海醸造店「菊乃井」。鳴海家住宅は文化3年(1806年)創業となっている。
中村亀吉酒造「玉垂」は大正2年創業です。古い話ですが、津軽を舞台とした三田佳子主演のNHK大河ドラマ、「いのち」の舞台ともなりました。ここの名物は左奥の軒にぶら下がっている「酒林」です。
酒林(さかばやし)とは弘前の造り酒屋ではほとんど見る事が無くなった。酒屋で新酒が出来上がったことを知らせる、杉の葉で作った丸い玉。
 日本一大きい酒林とも言われています。
ここの辛口の酒「中村亀吉」は弘前でも通に人気があります。
松の湯交流館。屋根から古い松が飛び出しています。昔は銭湯でしたが、今は町の交流、貸スペースやカフェ、お土産店等として営業しています。

2019年12月2日月曜日

ざる菊 2019年 スライドショー






2019年ざる菊花見会スライドショー

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スライドショーあらすじ



最初のシーンは会場右下の道路からざる菊畑を代表する眺めを会期中の最初から満開までを日を追って撮影したカットです。 ざる菊畑は午前から午後に掛けて日差しが変わり、天気でも色合いが変わりますので、留意してご覧ください。


今年は11月6日・7日が最高の見頃の時期でした。 畑の各所から方向を換えたり、対象に近づいたりしながら撮影しています。 後半動画的変化も有りますが、夫々の花の様子をご覧ください。


ざる菊は色によって満開を迎える時期が違ってきます。 最初は黄色、その後4日程遅れて赤が満開を迎え、最後は白が満開となります。 今年は度重なる台風と冷夏の影響で、黄色の株が比較すると小さく、赤も少々小型の印象があります。 一方そのため、開花期間が伸び、白の満開の11月6日以降まで伸びたため、満開時も各く色揃って見頃だったと言えます。




今年は会期中後半、会場掲示板に公開されるこの画像がとっても人気が有りました。 毎年ざる菊畑では真ん中にその年のテーマが浮き上がるよう植え付けを行いますが、今年ほど話題を呼んだのは初めてのことでした。



青森はもう雪のたよりが聞こえています。 神奈川のざる菊も会期が終えてもう一ヶ月近く経ちました。 毎年のことですが、まとめのスライドショーが出来ました。 このスライドショーを公開するまでが、私の一年のざる菊の記録広報の仕事で、これが終わると冬眠の時期に入ります。 興味のある方は転載元をリンクしておきますのでご覧下さい。
それでは また

 新磯のざる菊 2019年まとめ

2019年11月25日月曜日

日本一の大イチョウを見に行く(深浦町・北金ヶ沢)

 丁度今頃は東京のイチョウ並木がキレイな姿で目を楽しませていることでしょう。「東京の木」はイチョウになっているくらい、東京のイチョウ並木はあちこちにある。
 経堂から渋谷に車で遊びに行ったとき。晩秋の世田谷通り(246号)の両脇のイチョウ並木を始めて見た時の感動は今でも忘れられない。東京の街路樹の美しさは世界の都市の中でも有数だと言われている。
10月23日、大イチョウを見に行って来た。弘前から大イチョウのある北金ヶ沢は岩木山の東麓を通って1時間10分位で到達する。うっすらと雪化粧の岩木山を眺めながら。
この道路はアップルロード、ネックレスロードとも呼ばれている。秋は真っ赤(黄)に実ったリンゴ畑を眺めながら。左は、春は桜並木の長さでは世界一と認定されたオオヤマザクラの並木道。晩秋の今は左側にはカラマツ林が延々と続いている。
この大イチョウは国指定天然記念物「北金ヶ沢のイチョウ」
です。樹齢千年以上。高さ31メートルで10階建てのビルに相当します。あまり大きくてはみ出すので写真の中に納めるのに苦労します。
幹回りが22メートルはイチョウの木としては全国一。全樹種でも3位の太さです。
この辺りは中世の頃、安東水軍で名高い、安東氏の領地で
その遺跡もある。このイチョウも安東氏
に関係があるものと考えます。歴史好きの私は
限りないロマンを感じます。
この姿を見ると神が宿っていると考えざるを得ない。
昔から信仰の対象となったことも納得できる。
夜はライトアップして「ビッグイエロー」と呼ばれている。
黄金の輝きに金運をお祈りする人も居そうです。






2019年11月20日水曜日

今年の菊と紅葉まつり(5)さいご

 毎年公園のお祭りには何回も行くので、見事な桜や紅葉の絶景ポイントとかが解って来る。しかし、その年の気温の日較差とか、その日の天気の具合によって微妙な違いが出てくる。
紅葉は思いっきり赤いのが好きである。東門から東内門に向かう道に、唯一内濠に架かる「石橋」がある。そのあたりが
真っ赤な紅葉のポイントである。

石橋を渡り東内門をくぐり二の丸の内濠の紅葉も
面白い風景である。
濠端の桜の葉も落ち、黄葉の黄が目にも鮮やか。
内濠に浮かぶ落ち葉や水草が濠をいろどっている。
鏡のような濠に写し出された紅葉
本丸に続く下乗橋とソメイヨシノの老木
、橋の向こうにはうっすらと天守が見えます。
公園はほんとに変化に富んで飽きることがありません。

菊と紅葉まつり(4)

毎年菊と紅葉まつりに出かけているが、毎年新しい発見や、感慨がある。もう飽きたということは無い。

もう一つのシャッターポイントの城門は南内門。
本丸の南馬出しに続く石段。ここの紅葉も
シャッターポイントです。
たくさんの人が撮影に集まっています。
本丸下の蓮池に垂れ下がる紅葉。夏になれば
一面にいっぱい、蓮の花が咲きます。
紅葉と黄葉の対照がキレイです。


菊と紅葉まつり(3)

 全国のお城に江戸時代より現存する城郭は12ある。その中でも弘前城の良さは城門、櫓、濠などが当時のママに残っていること。そして四季折々のまつりも楽しめるのはさらに希少である。弘前城の桜は既にその評価が定まっているが、紅葉についてもどこ城にも負けないと私は誇らしい。
市民文化会館の前にある東門。桜の時も紅葉の時もこの門越しに桜やモミジを覗くのが好きだ。
  いつもここではモミジの裏に回って眺め、
  写真を撮っている人がいる。

格好の良いアベック。多分外国の方だと思うが
サマになっていますね。台湾の金持ち夫婦??
弘前公園名物チリンチリンアイス。
お花見ではお馴染みですが、今はちょっと
寒いので、焼き芋か、焼きそばにでも
した方がイイと思うのですが。
燃えるような紅葉とはこういうモミジを
言うのではないでしょうか?幸せそうな二人。
一人もくもくとスマホで撮りまくる彼。 



今年の菊と紅葉まつり(2)

   菊と紅葉まつりのメイン会場「植物園」入り口。
紅葉、黄葉、紫、白、黄の菊に囲まれた彩華やかな道を進みます。
今年の祭りの人出は39万人8千人と昨年より1万3千人増えたとのこと。この日は日曜日の最終日で、お天気も良かったので家族連れ、海外の団体客も目立った。中国と台湾が
大連、台北と青森空港でつながっている。青森ソウル便もあるのですが、韓国の激減は全体への影響は少なかったとのこと。
左に見えるのは菊の五重塔。人だかりの向こうには辰巳の櫓
、中央にはご当地アイドルのステージが繰り広げられている。弘前のご当地アイドルは、リンゴ娘、アルプス乙女、
ライスボール等4グループある。地元TVなどで活躍、
売りは「農業応援アイドル」となっている。リンゴ娘は全国ご当地アイドル大会で優勝と言うから可愛いですよ。
私が大好きな楓の大木。ハウチワカエデ(イタヤメイゲツと
もいうカエデ科の名木)一本の木に赤と黄、橙のは葉があるのが不思議。
彩鮮やかな菊のゲート