2011年5月16日月曜日

五月三日いつも図書館花盛り



今年の弘前の桜の写真です。
(一人で弘前に帰った女房のデジカメから拝借しました。)



表題の「五月三日いつも図書館花盛り」という俳句は昭和二十八年八月一日に発行された俳句雑誌「十和田」に投稿されて手古奈選の「雑詠」にあった親父の俳句です。実は一見華やかに見える桜を詠んでいますが、下の七月号用の投稿用紙と一緒に詠まれている俳句は強烈です。



この俳句は「大沢の大火」の俳句です。
この大火の記憶は今でも鮮明に残っています。春一番の大風にあおられて十数軒の家々が延焼で燃え、隣に林檎畑があったため私の家の隣で延焼がとまった。当時はどこの家も茅葺で、大きな火柱をあげ燃えるている記憶が鮮明に残っています。大人達が屋根の上で必死に水をかけていた様子が記憶に残っています。さらに「赤い腰巻」が何枚も林檎の木に張られ風にあおられていたのが残っています。後でわかったことですが、火を遠ざけるという風習らしい。大火を止める手立てがないため、出来ることはなんでもやったのでしょう。
翌朝、隣にあった家々がなくなって焼け野原になっていました。
翌年の昭和29年には、収穫直前の林檎がすべて落果する台風15号 (洞爺丸台風)が津軽地方を襲っています。

東日本震災に遭われた方々一日も早く立ち直って欲しいものです。


1 件のコメント:

  1.  昭和28年の5月3日の図書館は現在の桜大通りにあったものですか?その後市民会館前(テニスコート隣)に移動したと思うのですが。何れも公園の近くや中なのでサクラの花盛りに囲まれたと思います。
     大沢の大火は知りませんでしたが、痛ましいものですね。
    子供の頃は良く近所で火事があり、野次馬が大勢集まり人ごとのように、火事を見物していた記憶があります。

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